「大丈夫です」という言葉は、日本語では実に万能に使われます。
誰かに心配された時に言う「大丈夫です」、何かを断る意味で言う「大丈夫です」、誰かに謝られた時に言う「大丈夫です」など、大丈夫の一言で様々な意味になります。
しかし英語には、この大丈夫に値する万能な一言は存在せず、場面に応じて言い方を変えなければいけません。
そこで今回は英語で様々な「大丈夫です」の言い方をご紹介いたします。
心配された時の「大丈夫です」:I’m fine. / I’m ok.
転んだ時や何か問題が起きた時「大丈夫ですか?」と言われますね。その返事として「大丈夫です」と言いますが、この場合英語ではI’m fineやI’m okと言います。
Thank you(ありがとう)やDon’t worry(心配しないで)などと一緒に使われることが多いです。
発音は「アイム ファイン」「アイム オーケー」です。
<例文>
A: Hey, are you alright?「ねえ大丈夫?」
B: Yeah, I’m fine. Thanks.「うん、大丈夫。ありがとう」
謝られた時の「大丈夫です」:You are good.
小さな迷惑がかかった時、誰かから「ごめんなさい」と謝られますが、その際に相手に言う「大丈夫です」はyou are goodです。特に、人にぶつかられたり足を踏まれたりして、謝られた際に頻繁に使われるフレーズです。
この状況では日本人の多くがIt’s okなどと答えてしまいますが、you are goodの方がよりナチュラルな言い方です。
発音は「ユーアー グッド」です。
<例文>
A: Oh, sorry.「あ、ごめんなさい」
B: You are good.「大丈夫ですよ」
断る時の「大丈夫です」:I’m good.
レストランで注文の追加を聞かれた時や、お店でポイントカードを作るか聞かれた時、丁寧に断る意味で「大丈夫です」と言いますが、この場合英語ではI’m goodと言います。また、I’m goodの前にNoを入れるとより相手に伝わりやすいです。
発音は「アイム グッド」です。
<例文>
A: Would you like to make a new members card?「メンバーズカードをお作りしますか?」
B: No, I’m good.「いいえ、大丈夫です」
許可を出す時の「大丈夫です」:That’s fine.
断る時の「大丈夫です」がI’m goodなのに対して、許可を出す際の「大丈夫です」はThat’s fineがよく使われます。
例えば会社で「会議室の場所を変更したいのですが良いですか?」、もしくは家族から「今日は出前を取っても良い?」などと許可を求められた時、返事として言う「大丈夫ですよ(だよ)」などです。
発音は「ダッツ ファイン」です。
<例文>
A: May I invite my friends to our house this weekend?「今週末、家に友達を呼んでも大丈夫?」
B: That’s fine.「大丈夫だよ」
希望的未来をあらわす、きっと「大丈夫」:It’ll be fine.
結果発表の前などに心配して「大丈夫かなぁ」などと言っている人に対して、「きっと大丈夫だよ」などと励ましの言葉をかける時、英語ではIt’ll be fineと言います。It’llとはIt willの省略形で、口語でよく使われます。
発音は「イル ビー ファイン」です。It’llを”イットル”と発音しないのがコツです。
<例文>
A: They’ll send me the result tomorrow. I’m so nervous.「明日結果発表だよ。緊張するなぁ。」
B: It’ll be fine. Don’t worry.「きっと大丈夫だよ。心配するな。」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本語では様々な場面で使える万能な「大丈夫です」というフレーズですが、英語では必ず I, You, It などの主語をつけて、具体的に「何」が大丈夫なのかを表さなければいけません。
自分が大丈夫な時はI’m fine、相手が大丈夫なときはYou are good、状況が大丈夫な時はThat’s fineなどです。
ちなみにfineやgoodは基本的に同じ意味ですので、多くの場合、入れ替えて使うことができます。
初めは場面ごとに覚えるのが大変に思えるかもしれませんが、英語圏で生活していると毎日のように使われるフレーズなので、覚えておくと便利です。
担当ライター:エレン (日本の高校を卒業後、レイクランド大学ジャパンキャンパスにて準学士号を取得し英語力を向上、その後アメリカのペンシルバニア州立大学にて教育政策学で学士号を取得。留学中から交際を続けていたアメリカ人男性と大学卒業後に国際結婚し、現在はニューヨーク在住。)