ずいぶん前になりますが、2003年にIBMのCS改善活動の一環で『テレコン英会話小冊子』というものが無償で公開され話題となりました。
内容は電話会議(テレコン)における英会話フレーズを集めたものですが、よく使う表現や間違えやすい表現などが、わかりやすくまとまっています。
その『テレコン英会話小冊子』がひっそりと改定されていることを偶然知りました。
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IBMのテレコン英会話小冊子とは?
ご存知ない方に一応『テレコン英会話小冊子』が何かをご説明しておきましょう。
この小冊子は、IBMにて海外の開発部門と日常的に電話会議を行ってるテクニカル・サービス部門に所属する5名の社員(チーム名はヘラヘラ5)により、英語での電話会議を効率良く行うことを目標に制作されたものです。
彼らは英語の電話会議で問題解決までに時間がかかる理由として、日本人の英語の使い方がおかしい部分があることに着目し、困った時にすぐ参照できる、電話会議を進める上で鍵となる文例を集め、ネイティブの協力を得ながら小冊子としてまとめました。
これにより、電話会議の効率は大きく改善し、問題解決日数は平均3日も短縮され、顧客満足度も向上したとのこと。
一般英語ではなく、業務に密着した、会話を効果的に進めるための表現を多数盛り込んだこの『テレコン英会話小冊子』は、日本IBM社内でも好評を博し、多くの社員が電話会議の際に活用しているそうです。
改訂版はタブレット向けに最適化
話がそれましたが、改訂版の話に戻します。
今回改定された最新版ですが、iPadなどのタブレットデバイスで学習しやすいよう、見開きで英語と日本語が参照できる構成に変更となっただけでなく内容自体もバージョンアップしているとのことです。
このような優良コンテンツを完全無償で提供されているだけで有難いことでしたが、ユーザーの使い勝手を考慮したバージョンアップをしてくれるなんて本当に感謝ですね!
参考に小冊子の内容抜粋と目次を紹介しておきます。
- 目次 -
1. テレコンへの心構え
2. テレコンのはじまり
3. テレコンでの決まり文句
4. 質問やお願いをする
5. 具体的な説明例
6. テレコンのおわり
7. 間違えやすい単語
8. 英語らしく発音しよう
9. 略語
私も当時、この小冊子で勉強した記憶がありますが、だいぶ忘れているので、これを機に復習しようと思っています。
冊子の入手方法は?
『テレコン英会話小冊子』は以下のサイトから無償でダウンロードできますので、ぜひご利用ください。登録なども不要です。
http://www-06.ibm.com/businesscenter/jp/hitoiki/pdf/telecon_eng.pdf (リンク切れ)
【後日追記】残念ながら、IBMで公開されていた上記ファイルが消えていました。ただ、Web Archiveで保存されているファイルが残っていましたので、そのリンクを紹介しておきます。消されないうちに早めに保存しておいた方が良いでしょう。
冊子として利用する場合は、PDFファイルを印刷した紙を真中で折って左側を ホチキスで止めれば冊子として利用できて便利ですよ。
ちなみに、この小冊子を作成した方と同じIBM社員の方々(チーム ヘラヘラ5)が編集した書籍も発売されています。
こちらは電話会議のみならず、辞書や教科書にあまり載っていないけれど、ネイティブスピーカーにとっては常識のビジネスに役立つ英語表現がまとめられていますのでオススメです。下が旧版で上が新装版のようです。
【後日追記】残念ながら、上記の書籍はどちらも絶版となってしまったようです。代わりと言ってはなんですが、ビジネス英語の参考書としては以下のスティーブ ソレイシィ氏の本をオススメしておきます。