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2014年、外国人教師が選ぶ日本の世相を表す英単語は「Perseverance」。惜しくも「STAP」は圏外。

perseverance

英会話教室を運営するイーオンが、外国人教師511名を対象に、「2014年の日本の世相を表す英単語」について調査を実施しました。

 

「Perseverance」が2年連続で第1位!外国人にとって印象的な「日本人の忍耐強さ」。

昨年調査に引き続き、今年も《(賞賛すべき)忍耐力》や《粘り強さ》を表す英単語「Perseverance」が23票を獲得し、第1位に選出されました。また、同じ趣旨を持つ英単語として「Resilience」 《回復力》が2位(16票)で続き、「Fortitude」 《不屈の精神》なども上位に挙げられました。これらの単語は、昨年においては主に「東日本大震災からの復興」を意味して選ばれた傾向が見られましたが、2014年の回答を見てみると、「土砂崩れや火 山の噴火などがありながらも、日本はあきらめず立ち止まらなかったから」「火山噴火、デング熱、エボラ出血熱の脅威など日本の人々は今年沢山の困難に直面 したが、回復し、問題を乗り越えてきたから」など、2014年に起こった多くの自然災害、エボラ出血熱やデング熱などの疫病の流行など多くの困難に辛抱強 く耐え、粘り強く立ち向かう日本人の姿が背景となっていることが窺えました。
またそれらの困難に一致団結して立ち向かう日本人の様子を表す「Unity」 《結束》、「Collaboration」 《協力》などの単語も見られました。

外国人教師の目から見た日本は「過渡期」の真っ只中!?

「TAX」 《税》が6位(6票)に入ったように、増税が経済に与えたインパクトを感じとり、「政治や消費税等、今年の日本はいろんなことで変化が多かったから」「消費税増税/衆議院解散などの変革の年だったから」などの理由から、3位の「Change」 (14票)、7位の「Transition」 (5票)など、日本の変化を表した単語が上位にランクインする結果となりました。ただしその変化については、4位(8票)の「Progress」《進展》と評価する声がある一方、上位の「Perseverance」「Resilience」らの単語を選んだ理由の中には、「政治・経済で困難な状態が続いているが、よりよい日本へ成長するために耐えているから」「不景気が続いているが日本人は一生懸命働き、一生懸命生きているから」などが挙げられるなど、評価が分かれる結果となりました。

「スポーツ」や「研究」の分野での日本人の活躍が印象に残った2014年。

多くのスポーツで国際大会が開催された2014年は、外国人教師たちも大舞台で活躍する日本人選手を目にする機会も多かったようで、「Achievement」 《成し遂げる》が7位(5票)に入った他、「Challenge」 《挑戦》 「Success」 《成功》などの単語も挙げられました。また「Innovation」 《改変[工夫]したもの》に代表されるように、今年10月には3名の日本人がノーベル賞を受賞したことも印象深かったようで、「Illumination」 「Prize」 「Pride」などの関連語も多く見られました。

普遍的な日本人のイメージと多種多様な英語表現

昨年の調査で上位3位に挙げられた単語「Perseverance」 「Progress」 「Resilience」が今年もすべて4位以内に入る結果となりました。特に「Perseverance」 「Resilience」は、我慢強く勤勉な「日本人のイメージ」を象徴する単語と言えるかもしれません。
またその一方で、今回の調査では昨年を上回る300単語以上の多彩なワードが挙げられました。少数意見の中には、今年大ヒットした映画の原題である「Frozen」や、ワイドショーをにぎわせた数々の事件を背景にした「Deceive」 「Fake」《だます》など世相が表れているものも多く見られました。

上位単語の選んだ主な理由

「Perseverance」《忍耐力、粘り強さ》
◇色んな苦難や難しい局面があった中で、辛抱強さや粘り強さを発揮した年だったと思うから。
◇沢山の困難があり不況の日本だが、皆、辛抱強く耐えているから。
◇自然災害や政治の不安定、経済不況が起こる中、日本の繁栄のために努力し続けているから。
◇日本は今年、スポーツの分野での沢山の成功、経済再生のための努力、他国との関係改善の努力を行ったから。
(同じ意味あいで挙げられた英単語)
「Resilience (Resilient)」「Diligence (Diligent)」「Endure (Endurance, Enduring)」など

「Change」《変化》
◇経済や政策などの方針が変わろう(変えよう)としているため。
◇消費税が上がり、自衛隊の範囲を広げる方向に変わるなど、今まさに日本が変わり始めていると感じているから。
◇変化は人生につきもので、日本はより良い未来のために常に変化を見据えているから。
◇2014年に日本は、自然現象でも経済でも大きな変化があったから。
(同じ意味あいで挙げられた英単語)
「Transition」「Fluctuate」「Metamorphosis」など

「Progress」《進展》
◇国民にとってより良い未来を予想できるいくつもの大切な計画をスタートさせた今年は日本にとって重要な年であったと思うから。
◇日本はビジネスの範囲を拡大し、他国とより深いかかわり合いが増えているから。
◇テクノロジーと社会的進化を達成したから。
◇今年日本は経済の復調から驚きのスポーツの勝利などの素晴らしい功績を残し、日本に成功できる自信とやる気を与えたから。
(同じ意味あいで挙げられた英単語)
「Achievement」「Forward」「Growth」など

「Challenge」《挑戦》
◇スポーツや政治において様々な人が様々なことに挑戦していたから。
◇日本の人々は常に改善を求め行動しているから。
◇多くの自然災害が続いたことや、多くのスポーツ選手が逆境に直面してもあきらめなかったから。
(同じ意味あいで挙げられた英単語)
「Endeavor」「Strive」「Adversity」など

「Tax」《税》
◇今年4月の増税は、個人の購買意欲をはじめ、日本経済に大きく関わる出来事だったから。
◇消費税が5%から8%へと増加し、日本の人々と経済に大きな影響を与えたから。
◇今年の日本は大きく経済に左右された一年であり、アベノミクスなど消費税引き上げ等が大きな注目を浴びたから。
(同じ意味あいで挙げられた英単語)
Abenomics」「Politics」など

http://www.aeonet.co.jp/information/newsrelease/141211.html

個人的に一押しだった「STAP」は残念ながら圏外でしたが、関連単語の「Deceive」や「Fake」がランク入りしていたので、まぁ良しとしましょう(^^;

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