英語全般

ドラクエの英語版で呪文の名前が手抜きすぎると話題に

slime
日本では国民的RPGとなったドラゴンクエスト。

ゲームの中で使われる呪文の名前はどれもユニークで、これもドラクエの人気の一つだと思います。

さて、このドラゴンクエスト、実は北米でも英語化されて販売されているのですが、その呪文のネーミングが手抜きすぎると話題になっています。

実に分かりやすい北米版

例えばドラクエの呪文の中でも最も有名な回復呪文「ホイミ」について、国内版と北米版を比較した結果がこちらです↓

■ 国内版
「ホイミ」→「ベホイミ」→「ベホマ」→「ベホマズン」

■ 北米版
「ヒール」→「ヒールモア」→「ヒールオール」→「ヒールアスオール」

伝わりやすいように英語と呪文の説明を並べてみるとこんな感じです↓

  • ヒール (heal) → 仲間1人を30~40回復
  • ヒールモア (heal more) → 仲間1人を80~90回復
  • ヒールオール (heal all) → 仲間1人を完全に回復
  • ヒールアスオール (heal us all) → 仲間全員を完全に回復

 手抜きというか、分かりやすく改善された感じで、これはこれで良いのではないでしょうか。

その後、よく調べてみたところ、上記の北米版の呪文はかなり古いもので、ドラゴンクエスト8から見直しが掛かっていることを知りました。

そこで日本語版、北米版(旧版)、北米版(新版)を一覧にしてまとめてみましたので、興味のある方はご覧ください。

ドラクエ呪文 英日比較表

日本語 英語(旧) 英語(新)
メラ (Mera) Blaze Frizz
メラミ (Merami) BlazeMore Frizzle
メラゾーマ (Merazōma) BlazeMost Kafrizzle
ギラ (Gira) Hurt Sizz
ベギラマ (Begirama) HurtMore Sizzle
ベギラゴン (Begiragon) Firebolt Kasizzle
バギ (Bagi) Infernos Woosh
バギマ (Bagima) InferMore Swoosh
バギクロス (Bagikurosu) InferMost Kaswoosh
ヒャド (Hyado) IceBolt Crack
ヒャダルコ (Hyadaruko) SnowStorm Crackle
ヒャダイン (Hyadain) BlizMost Kacrack
マヒャド (Mahyado) Blizzard Kacrackle
イオ (Io) Bang Bang
イオラ (Iora) Boom Boom
イオナズン (Ionazun) Explodet Kaboom
ライデイン (Raidein) Zap Zap
ギガデイン (Gigadein) Thordain Kazap
ミナデイン (Minadein) Alldain Kazapple
ザキ (Zaki) Beat Whack
ザラキ (Zaraki) Defeat Thwack
ザラキーマ (Zarakīma) DefeatMax Kathwack
メガンテ (Megante) Sacrifice Kamikazee
マダンテ (Madante) Magic Burst
ホイミ (Hoimi) Heal
ベホイミ (Behoimi) HealMore Midheal
ベホイム (Behoimu) Moreheal
ベホマ (Behoma) HealAll Fullheal
ベホマラー (Behomarā) HealUs Multiheal
ベホマズン (Behomazun) HealUsAll Omniheal
キアリー (Kiarī) Antidote Squelch
キアリク (Kiariku) NumbOff Tingle
ザメハ (Zameha) Awake Cock-a-doodle-doo
シャナク (Shanaku) CurseOff Sheen
ザオラル (Zaoraru) Vivify Zing
ザオリク (Zaoriku) Revive Kazing
メガザル (Megazaru) Farewell Kerplunk
マホトラ (Mahotora) RobMagic Drain Magic
マホキテ (Mahokite) TakeMagic Absorb Magic
マホアゲル (Mahoageru) Share Magic
スカラ (Sukara) Upper Buff
スクルト (Sukuruto) Increase Kabuff
フバーハ (Fubāha) Barrier Insulatle
バイキルト (Baikiruto) TwinHits Oomph
ピオリム (Piorimu) SpeedUp Acceleratle
マホカンタ (Mahokanta) Bounce
マホターン (Mahotān) MagicBack Bound
マホステ (Mahosute) Fendspell
マホバリア (Mahobaria) Spell Checker
マジックバリア (Majikkubaria) MagicWall Magic Barrier
アストロン (Asutoron) Ironize Clang
モシャス (Moshasu) Transform
ルカニ (Rukani) Sap
ルカナン (Rukanan) Defense Kasap
ヘナトス (Henatosu) Blunt
ボミオス (Bomiosu) Slow Deceleratle
ディバインスペル (Dibainsuperu) Divine Intervention
ラリホー (Rarihō) Sleep Snooze
ラリホーマ (Rarihōma) SleepAll Kasnooze
マホトーン (Mahotōn) StopSpell Fizzle
マヌーサ (Manūsa) Surround Dazzle
メダパニ (Medapani) PanicAll Fuddle
メダパニーマ (Medapanīma) Kafuddle
バシルーラ (Bashirūra) Limbo Disperse
ニフラム (Nifuramu) Expel
ドラゴラム (Doragoramu) BeDragon Puff!
パルプンテ (Parupunte) Chance Hocus Pocus
ルーラ (Rūra) Return Zoom
レミーラ (Remīra) Radiant
リレミト (Riremito) Outside Evac
トヘロス (Toherosu) Repel Holy Protection
トラマナ (Toramana) Stepguard Safe Passage
インパス (Inpasu) X-ray Peep
ラナルータ (Ranarūta) PassTime Tick-Tock
レムオル (Remuoru) Invisible
アバカム (Abakamu) Open

言われてみれば、確かに適当感は否めませんが、実は国内版のドラクエの呪文も、「メラメラは燃えるからメラ」みたいに堀井雄二が思いつきで決めたものも多いですし、そもそもファイナルファンタジーの英語版なんて、Fire1→Fire2→Fire3といった超手抜きですから(笑)

海外版のドラクエをプレイするには?

英語版の呪文を見て実際に英語版のドラクエをプレイしたい方と思った方もいるのではないでしょうか?

ドラゴンクエストシリーズは他のRPGゲームと比較しても、良質かつ圧倒的なボリュームのシナリオに定評がありますから、ゲームしながらついでに英語を学びたいという方にはもってこいだと思います。

ただ、海外版のドラゴンクエストを手に入れる前に注意が必要です。実は多くのゲーム機ではリージョンロックと呼ばれる地域制限がかかっており、国内で販売されているゲーム機本体では海外版のソフトが動かない場合があります。

どのゲーム機でどこの地域のソフトが動くかについては詳細は割愛しますが、現状、一番のおすすめできるのはPS4でしょう。

PS4では北米版のソフトが動きますので、この夏に発売される最新版のドラクエ11が動くんですね。しかも英語音声付なので、リスニングのトレーニングにも活用できますよ。

【参考】呪文の名前の由来
http://www.geocities.co.jp/Playtown/8141/kousatu-kyoutuu-jumon.html

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