英語学習法

ドクター・スースの人気絵本とYouTubeを使った英語発音の上達法

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ドクター・スースの「The Cat in the Hat」で英語の発音上達

「英会話をいくら練習しても、なかなか発音が上達しない・・・」と悩んでいる人は多いと思います。例えば海外旅行や留学をした際、英語の発音がなかなか通じずに困った経験がある方は少なくないでしょう。

そもそも英語の発音に慣れていない日本人が、英語を話しても通じないのは当然のことです。英語が通じないのは日本語と英語の発音が全く違うからです。

だからと言って英語を諦めるのは早いです。英語の発音は学習法のコツさえつかめば、意外なほど早く上達します。

今回は、アメリカの小学校で一番良く使われている絵本であるDr. Seuss (ドクター・スース)の本「The Cat in the Hat」とYouTubeのナレーションを利用した英語発音の練習法をご紹介したいと思います。

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「The Cat in the Hat」の紹介

アメリカでドクター・スースの絵本が多く読まれている理由ですが、話が面白く、少し奇怪で、イラストが独特といった特徴の他に、とても大切な発音の要素が多く使われているためです。

実際に「The Cat in the Hat」を読んだことのある方は、絵本を読んだとき「読みやすい!」と感じませんでしたか?

ドクター・スースの絵本は、どれも言葉にリズムがあり、まるで音楽を聴いているかのようにテンポが軽いのが特徴です。その秘訣は「韻(いん)」を踏んだ言葉をたくさん取り入れているからです。

韻と聞くと、日本文学では詩の中で使われる少し硬いイメージがありますが、音楽のジャンル「ラップ」と言われればピンと来る人が多いかと思います。ドクター・スースの絵本は、どれも韻をうまく利用して聴き心地が良いので、子供たちにはとても受け入られ易いのです。

また「The Cat in the Hat」は物語が子供目線で描かれていますが、想像を超えるおかしな話へと展開するストーリーなので、子供だけでなく大人が読んでも新鮮さを感じて楽しむことができます。

さらに「The Cat in the Hat」に限っては、小学低学年が学ばなくてはならない「50語リスト」に沿ってお話が書かれており、難しい単語が一切使われていないという点も、子供たちに受けいられる理由になっています。

そのため、英語が母国語でない日本人にとっても、この本の話を読むのはあまり抵抗がない「はず」ですが、言葉の言い回しによっては多少難しいと思うかもしれません。そういった難しい英語は、そのまま英語のフレーズとして覚えてしまいましょう。

 

韻のパターンを理解し発音練習

それでは具体的な学習方法を説明したいと思います。

まず洋書の「The Cat in the Hat」の本を用意してください。本の種類はハードカバー、ペーパーバッグ、電子書籍版と色々ありますがどれでも構いません。

続いてパソコンなどでYouTubeにアクセスし、YouTubeの検索窓に「The Cat in the Hat read aloud」と入力して検索してください。

すると以下のように本に沿ったナレーション動画がたくさん見つかります。

単に「The Cat in the Hat」と入力して検索してしまうと、ナレーション動画ではない映画やテレビ番組の内容といった必要のない動画が検索に引っかかってしまいますので、「read aloud」を付けるのが検索のコツです。

現時点では、世界的人気歌手のジャスティン・ビーバー(Justin Bieber) を初め、プロや素人のナレーションなど、いろいろな人の発音がアップされています。まず発音の練習をする前に、自分の好きなナレーターが読む”The Cat in the Hat”を選び、目で字を追いながら一通り聴いて見ましょう。

韻を使って発音の練習をするには、まず韻のパターンを理解して探すことが大切です。韻のパターンが把握できていれば、発音のパターンが簡単に読み取ることができるからです。

例えば、以下のページをみると”sit, it, bit” という言葉は全て同じ韻のパターンです。”s, b”の1字違いで”-it”で終わる単語に気が付きます。

同様に、以下のページに出てくる“hat, cat,mat”もすべて同じパターンの韻です。”h, c, m”のスペルが1字違いで”-at”の部分はみんな同じです。

以下のページでは”bump, jump, thump”は、”b, j, th”の1字が違い”-ump”で終わる単語の韻だと分かります。

こういった感じで絵本全体を通してたくさんの韻が隠れているので、自分で韻のパターンを探してみましょう。

ここで大切なのは、韻のパターンに気がつくことです。もし他に韻が見当たらず探しつかれた場合は「今日はここまで!」と区切りを付けて、別の時にまた韻のパターン探しをしましょう。恐らく、次に探す時はまた新しい韻が見つかるかもしれません。

韻は人に教えられるよりも、パズルのように自分で探し当てて発音と単語の関係を見出した方が楽しいですし、英語の発音上達につながります。

 

難しい英語フレーズはそのまま覚える

「The Cat in the Hat」の中には、あまり聞きなれないフレーズが出てくるので、そういったフレーズをあまり日本語訳にしようとせず、そのまま絵と一緒に覚えてしまいましょう。

頭の中に日本語の思考を入れずに、できるだけ絵と英語のフレーズを関連させて覚えておくと、実際にその状況に直面したときにフレーズがすんなりと出やすいからです。

例えば、以下のページの「put me down」と金魚が言っているフレーズは、絵を見ると、金魚が「下ろして!」と言っている状況だと分かります。

また、次のページの「it was shut with a hook」の言い回しは「錠(フック)が掛かって、箱が閉まっていた」状態だと分かります。

さらに次のページでは、金魚が「Think of something to do」と、子供たちにうったえて「何したらいいか考えろよ!」と、ちょっと苛立たしい金魚の状態が理解できます。

このように、絵とフレーズを良く見て理解しながら、実際に同じ状況になったときに使えるよう、絵とフレーズを一緒に覚えるようにしておくと、話す反応が早くなります。

 

まとめ

今回は「The Cat in the Hat」の絵本とYouTubeを利用した英語の発音練習法を説明してきました。

この絵本は「一度読んだら、もうおしまい!」ではなく、韻の部分を意識しながら何度も何度も繰り返し発音することによって、英語特有の発音がマスターできるようになります。英語の言い回しも何度も繰り返して練習し、頭に残るくらいマスターしておきましょう。

また、YouTubeには様々なナレーション動画がアップされていますので、複数のナレーション動画を試して自分の気に入った表現をするナレーターを選ぶことをお勧めします。その方が、英語の発音のいろいろなニュアンスを自然と身に付けることができるでしょう。

練習を始めて間もないうちに絵本を読むのが苦痛になった場合、欲張らずに数ページに分けて練習してください。最終的には一冊通して読めるよう、少しずつ練習ページ数を増やしていけば良いです。

まず最初は自分のペースで「The Cat in the Hat」を聴いてみて、発音と意味が理解できるようになった時点で、英語の発音練習とフレーズの記憶に移ってください。

この本をマスターする頃には、英語の発音がとても身近に感じるでしょう。


担当ライター:小宮山好美 (短大英文学科を卒業。日本で就職後、オーストリア独語学留学を経て、米国メリーランド大学心理学科を卒業。米国の国際機関でアシスタントとして働く傍ら、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学院でオンライン教育工学科を卒業。後に米国で日本語教師に。結婚後、出産・育児を得て、数年前から米バージニア州の臨時小学校の教師、今に至る。)

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