今月のAERAにTOEICの話題が書かれていました。
「ビジネスマンとして最低限取得しておきたいのが600点。海外赴任などを視野に入れる場合は730点は欲しいです」
これ、楽天銀行をはじめ企業、大学などでTOEICセミナーの講師を務める濵﨑潤之輔氏のお言葉です。
就活に必要なTOEICスコアに関しては、色々意見がわかれていましたが、600点というのは妥当な線かもしれません。
さらに興味深かったのが以下
国内IT企業でマーケティングを担当していた男性(34)は、昨年秋から転職活動をしていた。
応募企業の中に楽天もあった。選考は順調に進んでいったが、ネックとなったのがビジネス英語の実力を測るTOEICスコアだ。同社の新卒・中途採用で入社時までに必要とされるのは800点。
数週間の猶予を与えられ、「毎週開催しているIP試験を何度受けてもらっても構わない。800点をクリアしたら内定を出す」旨を伝えられた。
それまで英語と無関係の仕事をしてきた男性が持っていたTOEICスコアは、大学時代に受けた620点。短期間で800点に到達するのは困難と考え、楽天を候補から外し他社に転職を決めた。
個人的に驚いたのは、"毎週開催しているIP試験"という楽天担当者の発言。
IP試験(IPテスト)とは企業や大学などの団体が、一定以上の人数を集めて都合のよいときに実施するTOEICテストのことですが、
普通の会社であれば、せいぜい年に1回とか2回だと思います。当然、受験費用もかかりますから、それを負担する会社としては無制限には受けさせられないでしょう。
しかし、それを楽天は毎週やってるというのですから凄いです。さすが儲かっている会社は違うなぁという印象。
ただ、TOEICなんて毎回似たような問題ですし、受ければ受けるほどコツを掴んで得点は伸びていきますよね。それを無制限に受けさせたら、誰でもとは言いませんが、殆どの人は800点をクリアできてしまうんじゃないでしょうか・・・
少なくともこの記事の人は620点のスコアを持っていたのですし、数週間ってことは4,5回は受けられるチャンスがあったのでしょうから、十分に800点をクリアできるチャンスがあったのではないでしょうか?
三木谷社長としては、是が非でも社員全員を800点以上のスコアを取らせて、例によってメディアに『我が社の社員は全員TOEICスコア800点以上です!』なんて言いたいんでしょうけど、こんなやり方で800点ゲットしても何だかなぁって感じです(^^;