キャリアアップのため「今年こそは」と資格取得や外国語の勉強を始めたものの、すでに挫折しかけている人もいるかもしれません。
忙しい会社員が勉強時間をどう確保し、モチベーションを維持するか。目標達成のためのポイントのまとめです。
勉強を始める前に
① 目標を決める
- 勉強や資格取得の目的を具体的にする
例えば2年以内に海外駐在をする、宅建の資格を取って転職するなど具体的に決めることが大切
- 目標を達成した自分を想像し「心が踊るか」をチェック
目標を達成した自分を思い浮かべ、思わず顔がほころんで心が躍るかどうかをチェックしよう
② 2つの締め切りを決める
- 始める時期と目標達成の時期の2つを設定
第1は自己啓発を始める時期。「仕事が一段落したら始めよう」といった曖昧な決め方ではなく「今週末までに絶対に始める」と具体的な日時を設定する。もう1つはゴールの時期。上司や同僚に「今年中にこの資格を取ります!」と宣言し、後にひけない状態を作るのも手です。
③ 計画は複数用意する
- 予定より遅れたり、勉強が中断したりした場合も想定する
熱意が強すぎると、計画通りに進まなかったときに失望し、勉強を途中で投げ出しかねない。仕事が忙しくなって予定より遅れたり、中断したりした場合などの計画も立てておくといい。少々の挫折も「予定通り」であれば、気持ちを立て直しやすい。
勉強を始めたら
① 最小限の努力で目標達成を目指す
- 時間のある学生時代とは違う認識
社会人は学生に比べ勉強に割ける時間が少ないため、効率よく学ぶことを意識する。 - 資格取得なら合格に必要な特典だけを目指す
「資格試験の合格ラインは6~7割程度が多い。どうしても苦手な項目は捨て、合格点を目指せばいい」と話す。過去の試験問題をみて出題傾向を頭に入れ、問題集は傾向に沿った問題だけを解くのが一案だ。
② 工夫して時間を作る
- 通勤や家事など「スキマ時間」を活用
多忙な会社員でも通勤電車の中や外回りで次のアポイントまでの合間などちょっとした時間は意外に見つけやすい。一問一答式のテキストを持ち歩いたり、苦手な部分を読み上げてスマホなどに録音して聞いたりするのもお勧め。 - 「まとまった時間」は好きなこととセットにして捻出
勉強は気が進まないときもあるが好きなことと組み合わせるといい。紅茶が好きでカフェによく行くなら、そこで勉強すればある程度「まとまった時間」も充てられる。
③ やる気はこう維持
- やるべきことを細かく分け、小さな成功を積み重ねる
「毎日2ページテキストを読んで、問題集を解く」では息切れする可能性がある。「夜9時にテキストを開く」「テキストを半ページ読む」「問題を1問解く」などとやることを細かく分け、1つできればよしとする。 - 出来たことに目を向け、自分を褒める
3週間続ければ習慣化し、1日でもやらないと違和感を感じる。そうなれば勉強が軌道に乗った証拠。 - アメとムチを使い分ける
決めたことを実行できなかった日は五百円硬貨を1枚、貯金箱に入れる。毎月の小遣い額が決まっている人なら頑張るきっかけになるし、目標を達成したらたまったお金を自分のために使う楽しみもできる。
参考: http://www.nikkei.com/article/DGXKZO82977930Z00C15A2EL1P01/