出産を控えている奥さま必見。
ワシントン大学の神経科学者パトリシア・クールらが、生後9カ月の赤ちゃんを対象として興味深い調査を行いましたのでご紹介。
赤ちゃんは1歳までに母語の音声を聞き分けられるようになるが、これはなぜなのか。実は、赤ちゃんは生後数カ月まではどんな言語の音声も聞き分けられる。だが生後6~12カ月の間に母語を聞き分ける能力が発達する一方で、外国語の音声を聞き分ける能力が失われていく。たとえば、日本人の子どもなら、この時期に英語のLとRを区別できなくなる。
クールたちは、英語を話す家庭の生後9カ月の赤ちゃんに中国語を聞かせる実験を行った。中国語を母語とする保育士たちが遊び相手をし、本を読み聞かせた グループの赤ちゃんは、「保育士によく懐きました」とクールは話す。別のグループには、同じ保育士たちが中国語を話す映像をビデオで見せた。第3のグルー プには映像は見せず、録音した音声だけを聞かせた。すべてのグループに12回のセッションを受けさせた後、中国語の似通った音声を聞き分けられるか、脳磁 計を使ってテストした。
事前の予想では、ビデオを見たグループも、保育士と顔を合わせたグループと同程度の成績になるだろうと考えられていたが、実際には両者の成績には大きな 差があった。生身の触れ合いがあったグループは、中国語を母語とする人たちと同様に音声を聞き分けられた。ところが映像や音声だけで見聞きし、実際の触れ 合いがなかった二つのグループは、中国語の音声をまったく判別できなかったのだ。
「とても驚きました。この発見で脳についての基本的な考え方が変わりました」とクールは語る。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20141226/430138/?ST=ecology&P=1
言語能力の発達には他者との関わりが必要ということですね。
つまり、赤ちゃんに英語のCDをいくら聞かせても効果がなく、英語ネイティブ による語りかけが必要と・・(^^;
子供を英語で保育を行うスクール、いわゆるプリスクールに通わせる親御さんが増えていますけど、プリスクールによっては1歳未満のお子様も通えるところもありますので、そういうところに通わせる のが良いのかもしれません。