Sony Tablet Sが最新のrelease 5a のファームウェアでもrootが取得できると聞いて、rootを取得すべく、まずはその環境を整えることに致しました。
root取得にはAndroid NDKが必要になりますので、今回はこれをインストールすることをゴールとし、root化の作業記録は別の記事で書くことにします。
ちなみに、忘備録としての記事なので、あまり懇切丁寧じゃないかもしれませんがその旨ご了承ください(^^;
ネットで見る限りは、Ubuntu環境にNDKを入れている方が多いようですが、私はUbuntu環境を入れるのもめんどうだったので、WIndows7 64bitに入れることにしました。
ソニー タブレット WiFi Sシリーズ メモリ16GB SGPT111JP/S
Android NDKとは?
AndroidのアプリケーションはDalvikと呼ばれるJava仮想マシン上で動作します。
なので、基本的にはJava言語でAndroidアプリケーションを開発することになります。
しかしこのAndroid NDKを利用することで、Androidアプリケーションの一部をCやC++などネイティブコードで記述することが出来るようになります。
http://www.dm-android.com/column/ndk.html
とのことです。なるほど。まんま引用ですw
Javaのインストール
以下のサイトからJAVAをダウンロードしてインストールします。
"無料のJAVAのダウンロード"という赤いボタンを押せばOK。
■無料のJAVAダウンロード
http://java.com/ja/download/
JAVAはすでにインストールされている方も多いと思います。
JAVAのバージョンは以下のサイトから確認ができます。私の場合、Version 7 Update 21がインストーールされていることが確認できました。
■Java.comのバージョン・テスト用のWebページ
http://java.com/ja/download/installed.jsp
JDKのインストール
JDKとはJava Development Kitの略でJAVAの開発キットです。
以下のサイトから自分の環境にあったものをダウンロードしてインストールします。
■Java SE Development Kit 7 Downloads
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk7-downloads-1880260.html
私はWindows7 64bit環境なのでjdk-7u21-windows-x64.exe を使いました。
Android SDKのインストール
以下のサイトから、SDKをダウンロードします。
http://developer.android.com/sdk/index.html
ここでも自分の環境に合わせたものをダウンロードする必要があり、私は64bit版を選びました。
インストール後、WIndowsのシステム環境変数のPATHに以下を追加します。
C:\Tools\android-sdk\sdk\tools;C:\Tools\android-sdk\sdk\platform-tools
Sony Tablet SのUSBドライバをインストール
C:\Tools\android-sdk\SDK Manager.exeを起動し、Extrasの中にあるGoogle USB Driverを選択して、これをインストールします。
しかし、これだけではSony Tabletを認識してくれません。
android_winusb.infの[Google.NTamd64]の下に以下を追記します。
;Sony Tablet S
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_054C&PID_05B4
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_054C&PID_05B4&REV_0100&MI_01
続いてコマンドプロンプトから下記のように入力して、「0x54c」をホームディレクトリの下の「.android/adb_usb.ini」に追加します。
echo 0x54c >> %HOMEPATH%\.android\adb_usb.ini
これでWIndowsがSony Tabletを認識してくれるようになっているはずですので、デバイスマネージャーで確認をしてみてください。
ちなみに、このあたりのことはソニーのサポートページでも詳しく書かれています↓
http://www.sony.jp/support/tablet/products/info/sdk.html
Android NDKをインストールする
ようやくNDKのインストールです。
以下のサイトから必要なファイルをダウンロードします。
http://developer.android.com/tools/sdk/ndk/index.html
私はandroid-ndk-r8e-windows-x86_64.zipを落としました。
これを任意のディレクトリで解凍します。私の場合は C:\Tools\android-ndk に解凍しました。
ユーザー環境変数に以下を追加します。
ANDROID_NDK_HOME
C:\Tools\android-ndk
さらにPATHに以下を追加します。
%ANDROID_NDK_HOME%;
Eclipseの日本語化と初期設定を行う
まずEclipseを日本語化パッチで日本語化します。
以下のサイトからPleiades プラグインの安定版 1.4.0 をダウンロードします。
最新版でも良いとは思いますが無難にw
http://mergedoc.sourceforge.jp/
pleiades_1.4.0.zipを解凍し、readmeフォルダ内のreadme_pleiades.txtに従い作業します。
1. plugins、features フォルダとeclipse.exe -clean.cmdをeclipseのあるディレクトリ(例 C:\Tools\android-sdk\eclipse)にコピー
2. eclipse.ini の最終行に以下の記述を追加
-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
3. eclipse.exe -clean.cmdを実行する(最初だけ)
Eclipseが立ち上がり、日本語化されていればOKです。
続いて、[ウィンドウ] - [設定]を開きます。
左のメニューから[Android] - [NDK] を選び、NDK Location に先ほどNDKを解凍したディレクトリを指定します。
私の場合はC:\Tools\android-ndkです。
NDKの確認
NDKのサンプルプロジェクトを実行してみます。
Eclipseを起動し、 [ファイル] - [インポート] を選択し、[Android] - [Existing Android Code Into Workspace] を選んで次へ。
ルートディレクトリーにサンプルのあるフォルダ(例 C:\Tools\android-ndk\samples)を指定します。
すると、プロジェクトがたくさん表示されるので、ここから、hello-jniのみを選んで完了をクリックするとプロジェクトがインポートされます。
プロジェクトを右クリック→[Android ツール] - [Add Native Support ...] を実行します。
あとはEclipseのメニューから実行を選ぶだけ。
接続しているSony Tableに実行画面が表示されれば成功です。
しかし、私の場合、最初はうまくいきませんでした・・・
たしかpanic errorとかが出たと思います。
これはMy DocumentsをCドライブ以外に移動していることが問題であることがわかりました。
対策としては、移動先にシンボリックリンクを貼る必要があります。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを打てばOKです。
mklink /d c:\users\vaio\.android z:\.android
Android NDK ネイティブプログラミング
出村 成和 秀和システム 2012-12
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