「英語で海外の人とコミュニケーションを取れるようになりたい」と思って英語学習をスタートする人は多いのではないでしょうか。東京オリンピックを目前に、外国人旅行者が増えるにつれて、英語を使う機会もあるかと思います。
さて、その時にどのようなコミュニケーションを取りたいですか?初心者向け英語のテキストにあるような自己紹介で終わるのではなく、もっと内容のある会話をしてみたくありませんか?
英語で「内容のある会話」が出来るようになるには、英語のINPUT(インプット)とOUTPUT(アウトプット)の量を増やすことが大切です。もちろん、インプットの増加は、TOEICのスコアアップにもつながります。
そこで今回は英語のインプット量を無理なく増やすコツや楽しく増やすことが出来るアプリをご紹介したいと思います。
INPUTとOUTPUTとは
インプットとは英語(もしくは他の学習している言語)を読んだり、聴いたりすることを指します。一方、アウトプットは英語を話したり、書いたりすることを指します。
INPUT ⇒ READING(読く)・LISTENING(聴く)
OUTPUT ⇒ SPEAKING(話す)・WRITING(書く)
インプットしか計られていなかった大学入試センター試験も、今後はインプット・アウトプット両方から英語力を計っていくことになるようです。確かに、今までの学校のテストでは聴いたり、読んだりとインプット由来の問題が多く、アウトプットは英作文くらいしかありませんでしたよね。学校教育の変化にも期待です。
特に英語については、四技能を総合的に評価できる問題の出題(例えば記述式問題など)や民間の資格・検定試験の活用により、「読む」「聞く」だけではなく「書く」「話す」も含めた英語の能力をバランスよく評価する。
[情報元] http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2015/01/14/1354191.pdf
このインプットとアウトプットは両方とも大切なのですが、まずはインプットの量を増やすことを心がけてください。
なぜなら、アウトプットの熟成にはインプットが必要となるうえ、10のインプットをしても3のアウトプット程度しか得られないと言われているためです。
内容のある会話を目指すみなさんはぜひこのインプット量を大量に増やして、アウトプットの機会を得る学習スタイルを確立させてはいかがでしょうか。
INPUT量を増やす勧め
もう、インプットの重要性は理解されたと思いますが、「どのようなものを」「どのように」インプットすればよいか悩みますよね。下記を参考にしてみてください。
インプットの質
では、いったいどんなものを読んだり、聴いたりすればよいのでしょうか。
基本は自分の英語のレベルにあった素材を使ってインプットを大量にしていくことです。例えば何か本を読んだときに、初心者には1ページにつき分からない単語は1~2つ、中級者には4~5つくらいが分からない状態を目安にすると良いそうです。
リスニングは90パーセントくらいを目安にしてみましょう。そうして、徐々にレベルを上げていきましょう。また、自分が読みたい!と思うものにチャレンジすることが大切です。
-
英語多読にオススメ洋書&ペーパーバック -Graded Reader (グレーデッド・リーダー)-
英語多読学習者向けのオススメ書籍として、Graded Reader (グレーデッド・リーダー)、通称『GR』と呼ばれるものがあるのをご存知でしょうか? GRは簡単に言うと英語を学ぶ外国人 ...
インプットのタイミング
とにかく、毎日インプットを続ける。筆者もTOEICの点数が大幅に上がった時は、毎日TOEICの過去問題(同じものを繰り返し)を何回も何回も聞いたり、読んだりしていた時でした。
細切れに勉強していたので、一つ一つの学習時間は20分程度で、朝晩とやっていました。短くてもよいのです。例えば、リスニング30分、文法20分、長文30分、単語15分といった具合です。
塵も積もれば山となる(Many a little makes a mickle.)という諺がありますが、まさにこのとおりと思います。
ポイント
mickleは聞きなれない単語かもしれませんが、「大量」という意味です。つまり上の英文を直訳すると「小さいものを多く集めれば、大きいものになる。」という意味になります。他にも「Every little bit counts.」、「Small things add up to a big difference.」と訳せます。
アプリ「Episode-Choose Your Story」について
「楽しく勉強を続ける」をモットーにご紹介するアプリは「Episode-Choose Your Story」です。
説明には“Interactive visual stories where YOU choose what path your character takes”とありますが、つまり、軸になるストーリーに沿って、キャラクターの行動やセリフを選ぶとエンディングが変わるという選択形式のゲームです。利用者はなんと200万人以上で、主にアメリカの女子中高生、大学生に絶大な人気があるようです。
それもそのはず、このアプリで楽しめるストーリーは、映画「Mean Girl」やドラマ「Pretty Little Liars」など有名作品に沿った話や、歌手の「Demi Lavato」のライブツアーにパフォーマーとして参加する話など、ティーンが好きそうなストーリーが満載です。
「Episode-Choose Your Story」のメリットとデメリットをまとめます。
〇メリット
・自分が話の中のキャラクターになって話を進めることが出来るので、臨場感がある。
・若者言葉やスラングも登場するので、リアルな英語に触れている感覚がある。
・毎日無料で読めるエピソードが限られてる分、苦痛なく話を読むことが出来る。
・ラブストーリーからミステリーまで、多様なストーリーがあり、読んでいて楽しい。
〇デメリット
・ハッピーエンドに導いたり、特別なイベントを発生させたりするには課金が必要な場合が多い。
(一般ユーザーが公開したストーリーは無料です。)
・無料で読める話数が限られている。
「Episode-Choose Your Story」のダウンロードは以下のリンクからどうぞ。
まとめ
たくさんあるアプリの中から自分のお気に入りを探して、継続して英語学習してみてください。きっといつの日か「あぁ、このために英語の勉強していたんだな」と思える瞬間がありますよ。
ちなみに筆者はLISTENINGでのインプットとして、「audio books.com」でオーディオブックやポッドキャスト「バイリンガルニュース」なんかを普段聴いています。
担当ライター:AMY(元高校英語教師で現在はヨーロッパ在住です。夫の転勤に伴い海外生活初心者で、日々いろいろな発見の毎日です。現在は現地の英語語学学校やヨーロッパレースの手芸教室に通っています。大学在学中にTOEIC925点取得。)