TOEIC 英語全般

【英語ライティングのコツ!】英文エッセイの書き方・ルールを基本から解説します。

英検、TOEFLや入試の英語などの英語の試験ではもちろん、最近ではTOEICでもライティングテストが始まっていて、多くの英語のテストでライティングは避けられないパートになっていますね。

とくに、なにかトピックを与えられそれについて「意見を述べよ」という問題はたくさんありますが、これは意外と日本人が苦手としているところではないのでしょうか。

海外の学校では多いのですが、日本の学校では自分の意見を論理的に表現するという機会や練習が極端に少ないように思います。なので、いきなり「意見を述べよ」と言われてもどこからはじめていいのやら・・と思う人もいるのではないでしょうか。

この記事でご紹介するのは、自分の意見を英文エッセイ(short essay)にまとめるための簡単なルールをご紹介します。これは英語だからというわけではなく、論理的な文章を組み立てるための基本になります。

文章の構成の基本

まず、ひとつの英文エッセイはいくつかのParagraph(段落)で構成されます。

ParagraphはまたいくつかのSentence(文)でできています。これはもちろん日本語と同じです。ParagraphやSentenceの数は、全体のエッセイの長さによって変わります。

Paragraphは主に、「Introduction(序論)」→「Body paragraph1~?(本論)」→「Conclusion(結論)」という順番でそれぞれ役割があり、「Introduction」「Conclusion」はそれぞれ1Paragraphずつ、「Body paragraph」は複数書きます。

それぞれの役割はこちら。

文章の構成

Introduction:
導入。そのトピックに対して、概要や一般的な見解と自分の意見を述べる

Body paragraph:
Introductionで述べた自分の意見をサポートする段落。3~5つのparagraphから構成されるのが一般的。主に、例や理由を挙げたり、敢えて反対意見を挿入することもある

Conclusion:
Body paragraphを踏まえて、改めて自分の意見の正当性を述べる

例えばこんな感じです。(とても簡単な文ですが・・)

Topic: Do you like living in a city or countryside?

Introduction: 都会も田舎もそれぞれに良いところがあり、都会に住みたいという人もいれば田舎に住みたい人もいる。でも私は都会がいいと思う。

Body paragraph 1: まず、都会は便利で、お店も多くて、なんでもすぐに手に入る。

Body paragraph 2: 都会にはたくさんの人が住んでいて、出会いがたくさんあり、自分が成長する機会がある。

Body paragraph 3: 今はインターネットがあるので、田舎でも情報はすぐに手に入る。しかし、実際に体験することは、インターネットの情報よりも価値がある。

Conclusion: 以上の理由から、私は都会に住みたいと思います。

序論で自分の意見を述べて、本論で具体的な理由を述べて自分の意見を裏付ける、そして最後にもう一度自分の意見をまとめる。

ここでは日本語で簡潔に書きましたが、大体のストーリーはこのような感じです。もちろん、この他にも理論を展開するテクニックはいろいろありますが、こちらは基本構成です。この構成を守れば、話題の難易度が上がっても基本的には対応できます。

 

文章を展開するための、よく使うフレーズ

文章を効果的に展開するためには、conjunction(接続詞)を上手に使い自然な流れの文章にしましょう。

① 順番を表す

理由や例をいくつか挙げていくときに使います。

Firstly, Secondly, Finally(第一に、第二に、そして最後に)
At First, next, then, at last, First of all 

【注意】語尾を合わせましょう!「Firstly, 」とはじめたParagraphの次のParagraphは「Secondly,」と始めると自然につながります。

② 追加する

似たような情報を続けるときに使います。

Moreover(さらに、そのうえ)
Furthermore(さらに、そのうえ)
Similarly(同様に)
Like, Likewise(同様に)
In addition(加えて)

③ 例を挙げる

For example,(例えば、~)
…, such as 〇〇(○○のような)

【注意】For exampleの後には文章、such asのあとは名詞(動名詞)が続きます。

④ 逆説

その前に出てきた意見と比較するときや、反対意見を言う時に使います。

However(しかし)※ butよりフォーマルな感じになります
In contrast(それに対して)
On the other hand(それに対して)
Even though(Although)・・・, ――― (・・・だが、――である)
While・・・, ――― (・・・な一方で、―――である)

⑤ まとめ

結論の段落の書き出しによく使います。

In conclusion(結論として)
Hence(それゆえに)
Therefore(それゆえに)
Thus(ゆえに)
To summarize(まとめると)

 

英文エッセイを書くポイント

英文エッセイのTopicには、2択で賛成・反対を問うもの、またはどちらが好きかを問うもの、自由に意見を書かかせるものなど形態はさまざまです。

ですが、どんなTopicでもエッセイを書き始めるときは、まず、自分の主張を決め、それを裏付ける理由や例を2~3つ考えましょう。そうして簡単に理論を組み立ててから書き始めると、書いている途中でわからなくなる・・なんてこともなくなります。読んだ相手を納得させるために、論理は明確でなくてはなりません。

また、練習では難しい表現や新しく習った単語などをどんどんいれてチャレンジするとよいと思いますが、試験本番では自信がない文章は避け、シンプルでも伝わる文章にしましょう。スペルミスや意味の通らない文法などは減点になってしまいます。

簡単なものからでよいので、理論の組み立ての練習をしていくと、英語ライティングの問題が簡単に書けるようになります。論理的思考が鍛えられると、英語だけではなく日本語でも会話力がアップしそうですね!


担当ライター:モモ (日本の大学を卒業、社会人になって20代後半の時、海外留学を決意。カナダでの1年半の留学期間を経て、現在は東京で在住、仕事で日常的に英語を使用。 TOEIC 910点取得。)

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