英語全般

"can" と "be able to" をきちんと使い分けていますか?

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「~できる」という意味の"can"と"be able to"はいずれも中学で習う基本英語ですが、"can"と"be able to"は全く同じ意味であり、完全に置き換えられるものと理解していませんか?

実際には"can"と"be able to"は完全にイコールの関係ではなく、状況に応じてきちんと使い分ける必要がありますが、日本の参考書ではそこまで詳しく説明されていない場合が少なくありません。

そこで今回は、私がベルギーの語学学校でも使っている世界で最も売れている英文法教科書の「English Grammar in Use」を使いながら、「~できる」という表現を詳しくまとめてみましたので、この辺りの理解があいまいな方はぜひ参考にしてみてください。

海外の語学学校でも使っている「English Grammar in Use」とは?

最初に今回の記事で利用した「English Grammar in Use」について、簡単に紹介しておきます。

「English Grammar in Use」は世界累計1,500万部も売れているという世界No.1の英語文法参考書です。中身は全て英語ですが、英語初心者向けにシンプルな英語と豊富な例文とイラストを使った説明がされており、日本の文法書よりも分かりやすいと絶賛されています。

(↓クリックで拡大)

特に今回のテーマのような"can"と"be able to"の違いといった微妙なニュアンスの違いなどは、日本の参考書の解説より「English Grammar in Use」の英語解説の方が直感的に理解しやすいので、中学レベルの英語力がある方であればぜひおススメしたい参考書です。

ちなみに「English Grammar in Use」は大判サイズなので持ち歩くには少々不便なのが難点でしたが、最近はeBook付きのバージョンやスマホ向けのアプリ版(問題が少し少ない)もリリースされていますので、大きめのスマホやタブレットをお持ちの方はこれらを利用されるのが良いかもしれません。

アプリ版はiOS、Andoroidの両方でリリースされています、無料でUnit1~Unit6まで読めますので、興味のある方は以下のリンクからダウンロードできます。上がiOS、下がAndroid用です。

English Grammar in Use: Sample
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Price: Free+

 

“can”と“be able to”の使い分け

“can”

それでは早速「English Grammar in Use」で"can"の説明を確認してみましょう。

can

We use can to say that something is possible or allowed, or that somebody has the ability to do something.

つまり、“can”は何か(人、モノ)が「可能」な、または「許されている」状態、そして何かをすることができる「能力」を持っている時に使えるということです。

他にも、次のような場合には“can”を使う方が多いです。

・受動態の場合

This book can be purchased online.
この本はインターネットで買うことが出来ます。

・主語が「モノ」の場合

The word “dream” can be a noun or a verb.
“dream”という単語は名詞または動詞になります。

 

“be able to”

一方で“be able to”は以下のように説明されています。

be able to

You can say that somebody is able to do something, but can is more usual.

つまり、「(人が)~できる」という場合、"can"と同様に“be able to ”を使うことができます。但し、”be able to”は“can”よりフォーマルな表現なので、"can"の方がよく使われます。

また、次のような場合は“be able to”しか使えず、"can”は使えませんので注意してください。

・助動詞と一緒に使う場合
助動詞の後ろにさらに助動詞を置くような使い方はできません。例えば、「I will can~」は誤りです。助動詞と組み合わせて使う場合は「助動詞 + be able to」の形にしましょう。

I will be able to attend the lecture tomorrow.
私は明日の講義に出席することができますよ。

・不定詞の後ろに使う場合
"can" は "to can" といった使い方ができません。"to" の後ろで使う場合は必ず“to be able to”になります。

I used to be able to sing well.
私はかつては上手に歌えていたものだ。

・完了形で使う場合
完了形(have/had + 過去分詞)では“have/had” の後ろに"can" を持ってくることはできません。必ず“have/had been able to”になります。

She hasn't been able to sleep much lately.
彼女はこのところあまり寝られていないんです。

 

"could"と"was/were able to"の使い分け

実は"could"と"was/were able to"といった過去形表現の使い分けが一番のポイントです!

“could”

まずは「English Grammar in Use」の説明を確認してみます。

could

Sometimes could is the past of can. We use could especially with:
  [ see, hear, smell, taste, feel, remember, understand ]
We also use could to say that somebody had the general ability or permission to do something.

"could"は"can"の過去形ですが、特に知覚動詞(see, hear, taste, feel, smell, feel remember など)と一緒に過去に「〜できた」を表します。また、過去に持っていた一般的能力(general ability)を表す場合にも使われます。

As soon as I walked into the room, I could smell gas. 
部屋に入るとすぐに、私はガスのにおいに気が付いた。

I could speak English when I was a kid.
子供の時は英語を話すことができた。

“was/were able to”

could

We use could for general ability. But if you want to say that somebody did something in a specific situation, use was/were able to or managed to (not could).

但し、ある特定の状況で「~できた」と言いたい場合は“was/were able to”もしくは“managed to”を使います。特定の状況では"could"は使えません。

物理的に、一回きりの動作を表す場合には “was/were able to ”を使うイメージを持ってみてください。また、"managed to"は「(なんとか)〜することができた」というニュアンスを表します。

We didn’t know where David was, but we were able to find him in the end.
私たちはデービッドがどこにいるか知らなかったが、最後には彼を見つけることが出来た。

The fire spread through the building very quickly, but fortunately everybody managed to escape.
火はビル中に素早く燃え広がったが、幸運にも全員が(なんとか)逃げることが出来た。

He managed to catch the bus just before it left.
彼は(なんとか)ギリギリでバスに間に合った

Could とWas/were able to使い分けのポイントですが、"could" は過去のある期間に継続して「〜できていた」という能力を表します。一方で、"was/were able to" は過去のある時に「〜することができた」、その場限りの成功を表します。

 

Couldn’tの使い方

最後は“couldn’t”ですが、“couldn’t”の使い方はシンプルです。「English Grammar in Use」には以下のように説明されています。

couldn't

“The negative couldn’t (could not ) is possible in all situations.”

"all situations"とある通り、“couldn’t”はどんな場合でも否定形であれば “couldn’t”を使っていいのです!

 

まとめ

いかがでしたか?もう既にマスターしたと思っていたような中学レベルの簡単な英文法でも、実はまだまだチェックすべきポイントが残っていることがあります。ぜひこれを機会に"Could"と"Was/were able to"の使い分けを意識してみてください。

最後に、英国の詩人キップリングの“If”という詩の一節をご紹介します。この詩はテニスの聖地であるウィンブルドンのセンターコートに入る選手の出入り口の扉に掲げられています。

“If you can meet with triumph and disaster And treat those two impostors just the same”

勝利と敗北を同じように見つめられる者のみ、入るがいい

この詩の朗読をしている動画も載せておきます。自分でも朗読できるようになるまで何度も聞いて、口ずさんでみてはいかがでしょうか。

有名テニスプレーヤーのフェデラー選手とナダル選手による朗読と、Sir Michael Caineという方の朗読です。“If, Rudyard Kipling’s poem”と検索すると他にもいろいろな方の朗読を見つけることができるので、自分のお気に入りを探してみてください。


担当ライター:AMY(元高校英語教師で現在はヨーロッパ在住です。夫の転勤に伴い海外生活初心者で、日々いろいろな発見の毎日です。現在は現地の英語語学学校やヨーロッパレースの手芸教室に通っています。大学在学中にTOEIC925点取得。)

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