外国語表記の案内板は、英語かローマ字か表記がばらばらで、外国人旅行者から分かりにくいとの指摘が多かったようですが、この度、2020年の東京五輪開催を見据え、観光庁が観光地の案内板などの外国語表記に関するガイドラインをまとめました。
例えば、「成田空港」は「Narita Airport」というように固有名詞(ローマ字)と普通名詞(英語)を組み合わせた表記を原則とするなどです。
固有名詞(ローマ字)+普通名詞(英語)で表記
(例)成田空港 → Narita Airport
(例)日比谷公園 → Hibiya Park
「固有名詞(ローマ字)+普通名詞(ローマ字)」+普通名詞(英語)で表記
※「○○山」「○○川」等、普通名詞部分を含めた全体が不可分の固有名詞として広く認識されている場合
(例)月山 → Mt.Gassan
(例)荒川 → Arakawa River
(例)清水寺 → Kiyomizu-dera Temple
※Mt. Fujiのような表記が広く認識されている場合には、当該表記による
(例) 富士山Mt. Fuji
ローマ字で表記(必要に応じ英語で意味を補記)
①駅名として使用されている等、日本語による発音表記が確立されており、日本語の読み方を伝える必要がある場合
(例) 国会議事堂前 → Kokkai-Gijidomae (National Diet Bldg.)
②一定の対訳があるものの、日本文化を正しく理解するために、日本語の読み方を伝える必要がある場合
(例) 茶碗 → Chawan (Tea bowl)
③翻訳先言語に対訳語がない場合
(例) 暖簾 → Noren (Traditional shop curtain)
※日本語の読み方が広く認識されている場合は英語の補記は不要
(例) 寿司 → Sushi
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駅名で使われているものは、むやみに英語表記にすると、道案内とかに支障があるのでローマ字表記のままとして英語を補足するのは良いアイデアですね。
ただ、温泉(Onsen)はHotspringの方が伝わりやすい気がするんですが、どうなんでしょう?
あと、国会議事堂の補足英語はNational Diet Bldg.とありますが、そもそも、この補足された英語も外国人には伝わりづらいです。実際、私も外人に「National Diet」と言っても伝わらず、「Japanese Parliament」と言い直したことがあります。
日本人ですら、「National Diet」と聞いたら、「国民ダイエット?」なんて思ってしまう人もいるかもしれませんね(笑)
ご存じの方も多いと思いますが、国会は国によって呼び方が異なるんですね。
日本・スウェーデン・デンマーク・ハンガリーなど:The National Diet
英国、カナダ、フランス、オーストラリアなど:Congress
米国または特に中南米共和国など:Parliament
日本の国会は正確には「The National Diet」ですけど、通じないことが多いので、ParliamentやCongressを合わせて覚えておくことをおすすめします。Theが必要なのと、DietのDは大文字なのに注意してください。
試しにOxford Dictionaryでdietを調べてみましたが、食べ物や食生活といった類の意味しかでてきませんでした。
ところで、そもそも、日本の国会はなぜ「The National Diet」と呼ぶのかですが、これは「日程」「日々の勤め」等を意味するラテン語 dieta に由来するとのことです。