英語多読

海外人気YouTuberが大絶賛する洋書を使って英語多読に挑戦しよう!

英語多読は英語力アップに欠かせない勉強法と知ってはいるけれど、洋書は難しそうなイメージがあってなかなか手が出せない、もしくは過去に途中で挫折してしまったので、もうやりたくないという方も多いのではないでしょうか?

これらの原因の一つには、素晴らしい良書に巡り合っていないからということがあると思います。かくいう私も途中で挫折してしまい、本棚に眠ってしまっている洋書があります・・

ですが、良書に巡り合って一冊読み切ることができると、達成感はもちろんのこと、英語に対する自信もつきます。特に私が英語多読をすることで実感したことは、英語を読むスピード力が上がり、分からない単語に対する推測力がついたことです。

一見、英語多読はTOEIC対策には遠回りではないか、と考える方もいらっしゃると思いますが、リーディングPartの対策として英語の処理速度を上げるためには確実に効果があります。

そこで今回は海外で人気のYouTuberが絶賛する洋書をご紹介したいと思います。ぜひ、これを機会に洋書を使った英語トレーニングにトライしてみてください。

 

Words Of A Reader

今回ご紹介する洋書は海外人気ユーチューバーのLesley Rickmanさんがおすすめする2016年度の洋書ベスト5です。今はすでに2018年なので少々古いですが(^^;

このLesley Rickmanさんは“Words Of A Reader”というYouTubeチャンネルで主に洋書のレビュー動画をアップされており、なんと2万人を超える視聴者がいます。

「おすすめ女流作家」や「おすすめ児童書」などジャンル分けがされた洋書レビューの動画があるので探しやすいので、ご自身の興味のあるジャンルをご覧になってみるのも良いでしょう。

 

Lesley Rickmanおススメの洋書ベスト5

East of Eden by John Steinbeck

アメリカの作家ジョン・スタインベックが1952年に発表した小説で、1955年にはジェームズ・ディーン主演で映画化されています。なんと、宝塚歌劇団が舞台化もしています。2005年には嵐の松潤が主演舞台化しているので、50年以上経った今も名作ということですね。

旧約聖書の「カインとアベル」の確執、カインのエデンの東への逃亡を題材にした作品です。レスリーさん、かなりのおすすめです。映画化もされているので、映像と一緒に楽しむことも可能ですね。

「Mossy Trotter」by Elizabeth Taylor

エリザベス・テイラーという20世紀最高の作家のうちの一人と評されるイギリスの作家さんが描く、美しく愛らしい小さな物語です。エリザベス・テイラーは小説等多数出版していますが、1967年出版の“Mossy Trotter”は彼女の唯一の児童書です。レスリーさんも自身の2016年ベスト5に児童書を入れたことに驚いていますが、読後の幸福感が良かったのでリストに入れたようです。

「Used and Rare」 by Lawrence Goldstone, Nancy Goldstone

1998年出版、ゴールドストーン夫妻の共著です。本好きによる本を愛する人に向けたラブレターでもあり、彼らの本収集活動を記録したノンフィクションです。「古書店めぐりは夫婦で」というタイトルで日本語化もされています。ニューヨークからボストン中のあらゆる本屋で収集した絶版本や初版本に関する話や果てはモロッコでの貴重な古書まで探しに行きます。本好きのLesley Rickmanさんとしてはたまらない本だったようです。

「Cider with Rosie」 by Laurie Lee

1959年出版のイギリス出身の詩人ローリー・リーによる自伝的作品。こちらも「ロージーとリンゴ酒」というタイトルで日本語の翻訳版が出版されています。Ciderと言うと日本では炭酸ジュースをイメージしてしまいますが、本来はリンゴ酒のこと。こちらの本はイギリスでは学校でも必ずと言ってよいほど読むそうで、イギリスBBCなどによって何度も映像化もされているようです。

第一次世界大戦後のイギリス、コッツウォールドを舞台にしています。コッツウォールドは、作者が幼少年時代を過ごした場所です。自然の移ろいや日常、人と人とのつながりが愛情のこもった淡々とした口調で語られています。詩人ならではの美しい言葉で綴られた物語にLesley Rickmanさんも引き込まれてしまったようでした。

「Hotel New Hampshire」 by John Irving

「ホテル・ニューハンプシャー」は一流ホテルを経営するという夢に取りつかれた男とその家族の物語です。物語は次男のジョンが40歳の時に語っているという設定です。家族が飼っている犬「ソロー(sorrow)」という名が示す通り、家族に悲しみが漂います。暗い話は多いけど、笑いあり、涙ありの物語はLesley Rickmanさんにとっては、とても楽しくて夢中になれた本だったそうです。小説は長編ですが、映画化もされているので、映画でストーリーを把握してから、この長編小説を読み始めると安心かもしれません。

余談ですが、作家の西加奈子さんも、何度も読み返すバイブル的な本に「ホテル・ニューハンプシャー」を上げています。(参考URL: http://amanoshokudo.jp/visitor/3199/)

 

まとめ

たまにはじっくり洋書に向き合って、本を読む楽しさを味わってみませんか。一冊、英語で読んでみるとかなり英語に対する自信が付くと思います。

英語力に不安がある人は、映像化されている作品を読んだり、日本語で読んだことのある作品に挑戦したりすることをおすすめします。無理をせずに、自分のペースで楽しんでみてください。


担当ライター:AMY(元高校英語教師で現在はヨーロッパ在住です。夫の転勤に伴い海外生活初心者で、日々いろいろな発見の毎日です。現在は現地の英語語学学校やヨーロッパレースの手芸教室に通っています。大学在学中にTOEIC925点取得。)

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