英語全般

意外と知らない英語圏でのトイレにまつわるあれこれ

旅行、出張、留学とどんな目的でどんな国に行こうとも必ず必要になるのがトイレですね。

しかし同じ英語圏でも呼び名が違ったり、有料だったり、意外と知られていないことも多いのです。

そこで今回は英語圏に滞在中に知っておくと慌てないトイレのあれこれをお伝えします。

“Toilet”は本当に使ってはいけないのか

こんな話を一度は聞いたような気がしませんか?

「英語ではtoiletという言葉は響きがあまりよくないから使わないように。代わりにrestroom、またはbathroomを使いましょう」。

果たしてこれは本当なのでしょうか?

同じ英語圏でもこのtoiletという言葉、国によっては何の問題もありません。むしろ最も一般的なトイレの呼び方になります。

ではどの国でどんな風に呼ばれているのか、国別に見てみましょう。

 

国によって変わるトイレの呼び方

アメリカ

アメリカでは家庭内のトイレはもちろん、公共施設やデパート、レストランなどのトイレを指す場合にもbathroomと呼んで問題なく通じますがrestroomも一般的です。公共の場での表示としてはbathroomではなくrestroomとなっているのが普通です。

カナダ

不思議とbathroomはあまり使われていません。現地ではもうこの呼び名一辺倒、というその言葉はズバリwashroomです。

人の家でトイレを借りる場合、レストラン、更には機内でと、とにかくこれさえ覚えていればOKです。機内のトイレはlavatoryという言い方があるのをご存じの方も多いと思いますが、カナダ系の航空会社のフライト・アテンダントたちはwashroomと呼んでいます。

仕事でアメリカとカナダを行き来する方も、カナダではwashroomを使ってみて下さい。それだけでもかなりカナディアンになれちゃいます!

イギリス・オーストラリア・NZ

最も一般的な呼び名はtoiletになります。アメリカ英語に慣れていると初めは少々抵抗がありかもしれませんが、高級なレストランでもホテルでもtoiletと呼んで問題ありません。

また、友達同士などでの会話の場合にはloo(ルー)という言い方もあります。スラング的な表現ですが、どちらかといえば少しお上品で女性的な響きがあるので「お手洗い」に近い感じでしょうか。

ダイアナ妃もこの言葉を使っていたそうで、実際に書簡にも記載があります。 

 

トイレはタダとは限らない

その国ごとの呼び名はわかりました。しかしまだ油断できません。いざトイレを探して入ろうとした時に、さあ大変入れない!ということが起きるのです。

これは英語圏に限れば特にイギリスで注意が必要です。イギリスの公共トイレは20ペンスなど決まった金額のコインを入れるとゲートのバーが回転して中に入れるという仕組みになっていることが多く、たいていはピッタリの小銭が必要です。

有料トイレはヨーロッパ全体でよく見られますが、物価の高いロンドンやパリでは料金も1回50ペンスや1ユーロといった結構な額を取られてしまいます。

フードコートでバカ高いランチを食べて、その後そこのトイレに入ろうとしたらさらにお金がかかる(泣)ということもあるので、もし無料で入れるところを見つけたらすかさず入っておいて下さいね!?

一方、北米ではトイレはほとんどの場合無料です。カフェなどのトイレは多くの場合ロックされていますので、スタッフに”Can I have the bathroom key?”と尋ねて下さい。

またドアに数字のボタンが並んでいる場合は暗証番号(code)が設定されていますので、”What’s the bathroom code?”と尋ねて教えてもらいましょう。

 

トイレはどこにある?

日本ほどすぐにトイレが見つかる国はそうそうないかもしれません。英語圏の街中でもし緊急にトイレに行きたくなった場合、どこを探したらよいでしょうか。

上記のようにカフェのトイレはcodeがありますので、何も買わずにいきなりそれだけ聞くのもちょっと気が引けます。

北米ではファーストフード系でトイレがロックされていないのはマクドナルドですね。その他、街の中心地であればデパートの中やホテルのロビーにあるトイレがおすすめです。

イギリスではデパートの中であっても小銭が必要なこともよくありますのでご注意下さい。また、パブのトイレには通常ロックはかかっていませんので、ロンドンでは緊急事態によくお世話になりました。

しばらく同じ街に滞在する時は当初からどこに使えるトイレがあるのかを頭に入れておくことをおすすめします。

 

まとめ

必ず必要になることなのに意外と知られていない英語圏の国別トイレ事情。前もって知っておけば現地で慌てず済みますね。

次回の滞在時には今回の知識を利用してさらによい旅にしてもらえると嬉しいです。


担当ライター:Aki(国内で主に不動産関連の翻訳に10年以上携わる。趣味の旅行で訪れた国は数えきれないほど。その中でこれまでに住んだ国はNZ、オーストラリア、イギリス、カナダ。そのためアメリカ・カナダ英語とイギリス・オーストラリア英語の両方に詳しい。2014年バンクーバーのカレッジを卒業後、フリーランス翻訳家として活動中。)

 

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