中学レベルの瞬間英作文で英会話力を鍛える

2014-10-13

中学・高校・大学とそれなりに英語を勉強し、ある程度の難易度の英文であれば読み解けるのに、英会話となると、簡単な英文さえ、反射的に口から出てこないという経験をされた方も多いと思います。

このような状況を打破するのに効果的な学習方法として、「瞬間英作文」というトレーニング方法がよく知られています。
例えば、次の日本語文を即座に口頭で英語に替えられますか？

１．学生の時、私はすべての科目の中で数学が一番好きだった。
２．君はあの先生に叱られたことがある？
３．昨日僕たちが会った女の人は彼の叔母さんです。

どうですか？
どれも中学英語ですが、瞬間的に口から出すのは難しいのではないでしょうか？
回答例を書いておきます。

1. When I was a student, I liked mathematics the best of all the subjects.
2. Have you ever been scolded by that teacher?
3. Th woman we saw yesterday is his aunt.

英文は理解できるけど、瞬間的に英語を作れないのは、中学英語が「わかる」から「できる」に移行していないということです。「瞬間英作文」トレーニングは中学英語を使いこなせるようにするためのトレーニングなのです。

このトレーニングをするのに最適な本が「瞬間英作文」の提唱者である森沢洋介氏が執筆した「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」です。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

トレーニングで使う英文は以下の様なもので、いずれも中学レベルのもの。英文を見てしまえば馬鹿らしいほど易しいものを使うのがコツです。

あなたのお父さんはいつ釣りに行きますか？ (中１)
→ When does your father go fishing?
私はこの町に１０年住んでいます。（中２）
→ I have lived in this town for ten years.
駅のそばに建っている建物は何ですか？（中３）
→ What is the building which stands near the station?

トレーニング方法は書籍の方に詳しく丁寧に書かれていますが、簡単に書くと以下のとおり。

① 日本文を見て英作文する
英作文は口頭で素早く行います。スピーディーに流れるように行うのが上達の秘訣です。

② 英文を見て答え合わせをする
答えの英文を見て自分の作った英文と比べます。自身のある人でも、スピーディーに英文を作ると単純なミスを起こしがちです。すぐに英文が出てこないなら構わずどんどん答えを見てしまいます。「どんな英文になるのか」という問題意識を持って、「なるほど」という納得感があることが条件です。

③ 英文を口に落ち着ける
英文を見ながら、声に出して何度か音読します。文の構造や意味を理解しながら行うことが大切です。

④ 英作文の流し
日本文を連続位して、一回ずつ英作文します。③までのトレーニングを繰り返せば、流れるように瞬間英作文が連続してできるようになります。

私がこの本に出会った当時、英語の読み書きはさほど苦もなくできていたのですが、いざ、外人との会話になるとまるで口が動かないという典型的な受験英語の申し子のような奴でした。

しかし、この「瞬間英作文」がブレイクスルーとなり、トレーニングするにつれて、徐々にネイティブとの会話のレスポンスがあがってきたことを実感しました。

また、英語を口に出すというトレーニングを繰り返すことで、初心者にありがちな、英語を口に出すことへの恐怖感がじょじょに和らいできます。多少、間違っていても、とにかく何か話そうって思うようになります。

大学入試試験などの難解な英文は解釈できるのに、会話になるとてんでダメって人にはぜひ「瞬間英作文」を試していただきたいと思います。

ところで、この「瞬間英作文」をTwitterでトレーニングするべく、あらたに『瞬間英作文トレーナー』というものを始めましたw